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基礎研究から社会実装へ。材料系研究者がTriOrbで見つけた、技術と社会をつなぐ仕事。

冨永 雄一

最高研究責任者(CRO)

博士課程修了後、産業技術総合研究所(産総研)に入所。材料の研究開発に11年間従事し、経済産業省への出向も経験。2025年、産総研時代の同僚・石田CEOの誘いを受けTriOrbに入社。現在はCROとして、技術探索・研究ロードマップの策定、特許戦略などを担う。

前職の仕事と、TriOrbに入社した理由・経緯

"死の谷" を、越えたかった。

博士課程修了後、産業技術総合研究所(産総研)に入所し、11年間、複合材料の研究開発に従事しました。輸送・情報機器の軽量化や高機能化に資する新材料の開発を実施し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー社会への貢献など、幅広いテーマに取り組んできました。

ただ、研究者としてのキャリアを積むなかで、引っかかっていたのが、基礎研究と社会実装のあいだにある、いわゆる「死の谷」でした。自分が今やっている研究は本当に社会に届いているのか。どうすればその壁を超えられるのかという悩みが常に頭にありました。

転機は、産総研時代の同僚だった石田CEOとの会話でした。彼がすでに技術を社会に実装しようと現実的に動いていることを知り「ここだ」と思ったんです。TriOrbの事業は、当時の自分の研究領域とは全く異なる分野でしたが、社会が本当に必要とするものに、研究者として培ってきた知見を繋げたいという思いから、TriOrbへの入社を決めました。

TriOrbの「面白さ」を一言で

社会が必要としているものをつくる。

研究職では、論文執筆や特許出願、公的資金の獲得といった成果が重視される場面が多く、評価の軸が市場や顧客価値と必ずしも直結しないことがあります。誤解を恐れずにいえば、学会や研究コミュニティでの評価と、お客さんに受け入れられるかどうかは、必ずしも同じではないと感じていました。

民間企業は違います。お客さんに買っていただけなければ、どれほど優れた研究や技術であっても独りよがりになりかねません。だからこそ、優先順位を決める起点は、「社会が本当に必要としているのは何か」にあります。その視点への切り替えは、私にとってはむしろ清々しいものでした。研究者として感じていたもどかしさに、やっと答え合わせができる場所に来たように感じました。

そして、TriOrbにはソフトとハード両方を本気で扱って、製造業の課題に網羅的に向き合っているという面白さがあります。多様なエンジニアが集まっていて、最近は海外からの人材も増え、多国籍化も進んでいます。ここに小さな社会がある、そんな風に感じています。

入社後に感じたギャップ

組織に共存する、熱量と落ち着き。

入社前は、不安がなかったといえば嘘になります。ロボティクスの専門知識もなく、役割も新設部署からのスタートだったこともあり、自分自身にできることは何か?と悩むこともありました。それでも、石田が「できる」と言っているのだから、きっと何とかなるだろうという気持ちで踏み切りました。

想定外だったのは、働き方です。スタートアップならではのハードさも覚悟していましたが、実際はまったく違いました。社会人経験の豊富なメンバーが多く、テレワークや家庭への配慮も自然に行われ、互いの体調を気遣う文化がある。メリハリをつけながら継続的に働ける環境が、ここにはあります。スタートアップらしい熱量と、成熟した組織の落ち着きが共存している。そんなところに、TriOrbという会社の雰囲気が表れていると感じます。

こんな人と働きたい

技術力だけでなく、やり遂げるマインド。

技術や知識は、働きながら身につけていくことができます。だからこそ、私は何よりも仕事に向き合う姿勢を大切にしたいと考えています。任されたことに最後まで責任を持ち、周りを巻き込みながらやり遂げられる人かどうか。それが一番大切だと思っています。

そのうえで、現状を変えたいという意志を持つ人と一緒に働きたいです。整っていない環境のなかでも自分でルールをつくり、新しいことに挑戦し続けられる人。「これがあれば、こういうこともできるよね」と発想を持てる人がいると、研究・開発の現場はすごく豊かになります。ロボティクス全般に興味を持って、可能性を広げる方向で考えられる人と一緒に働きたい。たとえうまくいかない可能性が高くても、成功すれば会社を非連続に成長させられる領域に、一緒に踏み込んでいきたいと考えています。

TriOrbの「人」

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